更年期と骨密度のしくみ〜ホルモンと骨の関係を知ろう〜

ピンクとオレンジのグラデーション背景に、四つん這いのスケルトンが描かれた画像。日本語と英語のテキストが配置され、更年期と骨密度の関係について注意喚起する内容が記されている。 Lifestyle
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ごきげんよう☕✨ おねこです🐾
更年期を迎えたら…骨の健康、意識していますか?
ホルモンの変化で骨密度が低下しやすくなるこの時期、予防策を知っておくことが大切です!

『そもそも骨密度って何?どうやって維持すればいいの?』そんな疑問をお持ちのあなた様のために、骨密度の基本について解説した記事をご用意しました。こちらもぜひチェックしてみてください!

更年期障害と骨粗鬆症のメカニズム

更年期障害と骨粗鬆症は、密接に関連しています。
そのカギとなるのが「エストロゲン(女性ホルモン)」です。

エストロゲン減少のメカニズム
女性の身体は40代半ば頃から、徐々に卵巣機能が低下し始め、エストロゲンの分泌量が減少します。
閉経を迎えると、エストロゲンは急激に減少します。
このホルモンバランスの変化が、更年期特有の様々な症状を引き起こす原因となります。

エストロゲンと骨の関係
エストロゲンには、「骨を守る」という重要な役割があります。
具体的には:
🦴骨芽細胞(骨を作る細胞)の働きを活性化する
🦴破骨細胞(骨を壊す細胞)の働きを抑制する
🦴カルシウムの腸からの吸収を促進する

更年期を迎えてエストロゲンが減少すると、この骨を守る機能が弱まります。
その結果、破骨細胞の活動が活発になり、骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、「骨吸収>骨形成」の状態になります。
これにより骨密度が急激に低下し、骨粗鬆症のリスクが高まるのです。

女性の骨密度低下の特徴
年齢とともに骨密度は徐々に減少しますが、特に「50歳前後の更年期を境に骨密度が急激に減少し始める」ことが分かっています。
閉経後の女性は潜在的に「骨粗鬆症予備軍」と言えるのです。

更年期による骨密度低下の症状と影響

骨密度が低下すると、以下のような症状や影響が現れます。
〈主な症状〉
腰痛や背中の痛み
身長の縮み
姿勢の変化(前かがみの姿勢)
骨折しやすくなる(特に脊椎の圧迫骨折、手首や股関節の骨折)

〈長期的な影響〉骨粗鬆症が進行すると、わずかな衝撃でも骨折する「脆弱性骨折」のリスクが高まります。
特に高齢になると、大腿骨頚部(太ももの付け根)の骨折は寝たきりや要介護状態の原因となることがあります。
さらに、骨密度の低下は以下のようなリスクも伴います。
🦴日常生活の質の低下
🦴自立した生活が困難になるリスク
🦴骨折による二次的な健康問題

骨密度の測定方法

骨密度の低下は初期段階では自覚症状がほとんどありません。
そのため、定期的な骨密度の測定が重要です。
〈主な測定方法〉

測定方法特徴
DXA法(デキサ法)最も一般的で信頼性の高い方法。腰椎や大腿骨の骨密度を測定する。
超音波法(QUS)かかとの骨(踵骨)に超音波を当てて測定する簡便な方法。放射線被ばくがない。
MD法手の骨(第2中手骨)をレントゲン撮影し、骨密度を測定する方法。

〈骨密度測定の推奨時期〉
専門家によると、骨粗鬆症の予防や早期発見のためには、閉経前のタイミング(40歳頃)に骨密度を測定し、自分の骨の状態を知っておくことがベストのようです。
遅くとも骨密度が最も低下するといわれる閉経後2〜3年以内に一度は測定することをおすすめします。

測定の結果、若年成人平均値(YAM)の70%以下に下がった場合は骨粗鬆症と診断されます。
70〜80%の場合は骨量減少(骨粗鬆症予備群)と判断されます。

更年期障害と骨密度低下の予防法

更年期における骨密度の低下を予防するためには、複合的なアプローチが効果的です。
〈食事による予防・改善〉
カルシウムの摂取
成人女性の1日あたりのカルシウム摂取推奨量は650mgです。更年期以降は積極的に摂取することをおすすめします。
カルシウムが豊富な食品:乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)大豆製品(豆腐、納豆)小魚(イワシの丸干し、シラス干し)緑黄色野菜(小松菜、チンゲン菜)海藻類(ひじき、わかめ)

ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する重要な栄養素です。
ビタミンDを含む食品:魚(サケ、サバ、イワシ)キノコ類(干ししいたけ)卵黄
また、適度な日光浴(紫外線を浴びること)によっても体内でビタミンDが生成されます。

ビタミンK
ビタミンKはカルシウムが骨に取り込まれて骨を形成したり、カルシウムの排泄を抑えて骨の破壊を防いだりします。
ビタミンKを含む食品:納豆緑黄色野菜(ほうれん草、ブロッコリー)海藻類

エクオールの摂取
近年注目されているのが「エクオール」です。エクオールは大豆イソフラボンから腸内細菌によって作られる成分で、エストロゲンとよく似た働きをします。
💮エクオールの効果💮
骨密度の減少を抑制する悪玉コレステロールを減少させるホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)の回数を減少させるただし、すべての人がエクオールを体内で作れるわけではありません。日本人女性の約50%は腸内でエクオールを作ることができると言われています。⇒約50%はの女性は腸内でエクオールを作ることはできないということです...産生能力がない場合は、サプリメントでの摂取も選択肢の一つです。

〈運動療法〉適切な運動は骨密度の維持・増加に効果的です。
推奨される運動:
🚶‍➡️ウォーキング(30分程度/日)
💪軽い筋力トレーニング
🏃‍➡️有酸素運動
🟢バランス運動
※特に「荷重運動」は骨密度向上に効果的です。「骨に適度な刺激を与える」ことで、骨の形成が促進されます。

〈生活習慣の改善〉
骨の健康を維持するためには、総合的な生活習慣の改善も重要です。
🚭禁煙する(喫煙は骨密度低下のリスク因子)
🚫過度の飲酒を控える
♬規則正しい生活リズムを保つ
💤十分な睡眠をとる
🍀ストレスを適切に管理する

〈医療的アプローチ〉
更年期障害の症状が強い場合や、すでに骨密度が著しく低下している場合は、医師の診断のもと、以下のような医療的アプローチも検討してください。
💊ホルモン補充療法(HRT)
💊骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤など)
💊選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

〈医療的治療について〉
これらの治療法にはそれぞれメリットとリスクがあります。
必ず専門医に相談し、自分に合った治療法を選択してください。
⚠️自己判断での服用は避けてください⚠️

まとめ〜更年期の骨を守るためのポイント〜

更年期以降、エストロゲンの減少により骨密度が低下するリスクが高まります。
しかし、適切な予防策を講じることで、骨の健康を維持し、骨粗鬆症のリスクを軽減することができます。

骨の健康を維持するための5つのポイント
①40歳を過ぎたら骨密度検査を受ける
②カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を十分に摂取する
③大豆製品を積極的に食べる(エクオール産生を促進)
④適度な運動(特に荷重運動)を継続する
⑤健康的な生活習慣を心がける

更年期は女性の身体にとって大きな変化の時期ですが、正しい知識と適切な対策で健やかに過ごすことができます。
骨の健康は将来の生活の質に大きく影響します。
「今日からできること」を少しずつ始めて、健康な骨を維持していきたいですね!!

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おねこはコーヒーや紅茶にスキムミルクを入れてカルシウム摂取を心掛けています。

本日もお読みいただきましてありがとうございましたニャッ👅

⚠️このブログの内容は一般的な情報提供を目的としています。具体的な治療や薬の使用については、必ず医師にご相談ください⚠️

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