帯広旅行の思い出と「そばやき」との出会い
皆様、北海道といえば「スイーツ大国」というイメージをお持ちではありませんか?
旅のお土産は何にしよう?って、出発前からあれこれ調べるのも旅行の醍醐味ですよね。
もちろん、私おねこも大好きな北菓楼さんのバームクーヘンを購入しようと思っていたのですが、残念ながら帯広では買えないことが判明…。そこで、今回は六花亭さんのスイーツにしよう、と決めていました。
そもそも、今回の帯広旅行の目的は、世界で唯一、帯広でしか観られない「ばんえい競馬」の観戦でした。体重1トンを超える馬たちが、重りを乗せた鉄ソリを引いて力とスピードを競うこのレースは、北海道開拓時代の農耕馬が現代に受け継がれ、今では「北海道遺産」として多くの人々に感動を与えているのです。その巨体が一体どれほどの迫力なのか、この目で確かめてみたかったのです!

そんな熱い思いを胸に帯広へ降り立ち、いざ帯広駅前のお土産屋さんへ!
六花亭スイーツを選んでいた私の目に飛び込んできたのが、「そばやき」という見慣れない文字でした。

そば粉スイーツって珍しい!
吸い寄せられるように近づくと、あんこと求肥を、そば粉のみで包んだ和スイーツとのこと。
おそばも、あんこも、求肥も、どれもこれも大好物な私に、買わない理由などありませんでした!
こうして、私の帯広旅行に、新たな出会いが加わったのです。
帯広の銘菓「そばやき」とは?
私がすっかり魅了された「そばやき」。
このお菓子について、まずはその歴史からご紹介したいと思います。
竹屋製菓さんが昭和40年(1965年)頃から作り続けている、まさに帯広の老舗の味なのです。

特徴は、なんと言っても100%そば粉で作られた生地に、北海道十勝産の小豆を使用した自家製餡と求肥がぎっしり詰まっていること。
繫ぎを一切使わない独自の製法で、職人さんが季節によってそば粉の配合を調整しながら、一つひとつ手作りされているそうです。
過去には「全国菓子大博覧会で総裁賞」や「発明協会北海道本部長賞」といった輝かしい受賞歴もあるそうで、その実力はお墨付きなんです。
いざ実食!私の「そばやき」正直レビュー
お待ちかねの実食です!

手に取ると、ずっしりとした重みと、どこか懐かしい素朴な見た目。 一口食べると、まず感じるのはざくっ、そしてさっくりとした心地よい食感!
一瞬、九州銘菓の丸ぼうろを思い出すような懐かしさがあるのですが、このしっかりとした食べ応えは、やはり小麦粉とは違うそば粉ならではなのでしょうか。
そして、一番気になっていた「そばの風味」ですが、正直なところ、そば粉特有の強い風味はあまり感じられませんでした。
もちろん、良い意味で!その分、中心に詰められた餡と求肥の存在感が際立ちます。

中の求肥とあんこは、本当に端までぎっしり! どこをかじっても、もっちりとした求肥と滑らかな餡が口いっぱいに広がるのです。そして、この小豆の餡がまた絶品!小豆の味がとっても風味豊かで、「さすが北海道!」と納得してしまいました。
素材の良さが光る、上品な甘さなのです。
お店の方からは「オーブントースターで軽く温めるのもおすすめ」と伺っていましたが、美味しすぎて夢中になり、あっという間にそのままペロリと完食してしまいました(笑)
熱い濃いめの緑茶と一緒にいただいたのですが、これがもう最高の組み合わせでした。
北海道らしい、だけど新しい?「温もり和スイーツ」の魅力
北海道のお土産といえば、チーズやバター、チョコレートを使った「THE・スイーツ」というイメージが強いですよね。私自身もそういった洋菓子を想像していましたが、この「そばやき」は全く違う路線でした。
一口食べると、まるで作り手さんの優しい心遣いや、温もりが伝わってくるような、そんな「和の心」を感じるスイーツなのです。派手さはないけれど、じっくりと味わうほどに心に染み入る、そんな素朴で深い美味しさがありました。
帯広に訪れた際は、ぜひこの竹屋製菓さんの「そばやき」をお土産に選んでみてください。
きっと、あなた様の旅の思い出に、温かい彩りを添えてくれるはずです。
「そばやき」はどこで買えるの?
私が確認した限りでは、以下の場所で購入できます。
- 竹屋製菓本店
- エスタ帯広 西館 とかち食物語
- 北海道四季彩館 帯広店
- 帯広空港

旅行の帰り際にも立ち寄れる場所で買えるのは嬉しいですね!
お読みいただきましてありがとうございました✨
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